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1型糖尿病患者にスーグラ

1型糖尿病患者にスーグラ

 

1型糖尿病患者において、インスリン製剤を長期にわたって投与すると、体重増加を来すことがあるが、1型糖尿病患者の減量は難しい。

 

食事療法や運動療法、インスリン療法により血糖値をコントロールしている中、食事量を減らしたり、運動量を増やすようなダイエットをやみくもに行うと、低血糖を起こすリスクが高くなるため。

 

SGLT2阻害薬のスーグラ(イプラグリフロジン L-プロリン)は、腎臓の近位尿細管にあるSGLT2に作用してグルコースの再吸収を阻害することにより、グルコースを尿中に排泄させ、血糖値を下げる作用がある。

 

スーグラ?2014年に2型糖尿病の治療薬として発売された。2018年に1型糖尿病に適応拡大。
フォシーガも19年3月に1型糖尿病の追加承認を取得した。

 

SGLT2阻害薬の1型糖尿病への適用
・インスリン治療を十分に行った上で血糖コントロールが不十分な場合に限る
・インスリン製剤と併用して投与する必要がある。

 

効果?両薬剤の相加効果により、血糖降下作用の増強、および体重減少作用が期待できる。

 

併用に当たっての注意
低血糖リスクを軽減するため、インスリン製剤の減量を検討しなければならない。
ただし、過度の減量を行うと、ケトアシドーシスのリスクを高めるので注意が必要。

 

1型糖尿病におけるインスリン製剤とSGLT2阻害薬併用開始時のインスリン製剤の減量方法として、
(1)血糖コントロール良好(HbA1c7.5%未満)な場合、基礎及び追加インスリンを、10〜20%前後を目安に減量することを検討する
(2)血糖コントロール良好でない(HbA1c7.5%以上)の場合、基礎及び追加インスリンは減量しない、あるいはわずかな減量にとどめる
ことを推奨している。

 

SGLT2阻害薬服用中のインスリンを中断した場合、血糖上昇を伴わないままケトアシドーシスへと進行し、発見が遅れ重度化するリスクが指摘されている。
適正な食事療法について指導するとともに、全身倦怠感、悪心嘔吐、食欲減退、腹痛、口渇などのケトアシドーシスの症状に注意するよう指導が必要。

 

また、SGLT2阻害薬の特徴的な副作用である脱水や尿路感染・性器感染などにも注意する。

 


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