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インフルエンザとCOVID-19の症状のちがい

COVID-19の感染拡大が止まりません。インフルエンザとCOVID-19の同時流行が予測されることもありますが、インフルエンザは治療薬が存在するため、早めに診断が出れば、早めに治療することが可能です。インフルエンザは抗インフルエンザ薬を使用することで2、3日回復を早めることができると言われています

 

一方、COVID-19は未だ治療薬が開発されず、対症療法にとどまっています。現在2020年12月時点で、ワクチン接種がようやく始まろうかという段階ですので、感染拡大させないように予防をしっかりと行っていかなければなりません。

 

インフルエンザとCOVID-19の臨床症状は似ていて、どの症状がどっち病気かを判断することは難しいです。どちらも感染者を隔離し、未感染の人たちとの接触を減らすことに変わりはありませんが、COVID-19は罹患期間が長く、治療法が確立していないためにCOVID-19を早急に確実に区別する必要性があります。

 

現在COVID-19の病原体であるSARS-CoV-2の確定診断には、PCR検査と抗原定性検査が使われています。これらの検査は未だ100%を保証する確定診断はできないのが現状です。確定診断以前に私たちが臨床症状に関する知識をもつことにより判断し、感染者と疑われる方を適切に取り扱うことができれば、感染拡大を防ぐことができないでしょうか?

 

そこで以下にそれぞれの臨床症状をまとめてみました。
インフルエンザとCOVID-19の臨床症状は似ているのものの、特徴的な症状と経過を示します。

 

インフルエンザ

インフルエンザは2、3日以内に、インフルエンザ患者と接触した場合に発症します。
一般的に、インフルエンザでは初期から高熱や全身症状が発現します。具体的な症状としてに38℃を超えるような高熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、強い全身倦怠感などがあります。

 

急激に悪くなるというのが特徴です。治療を行わない場合3〜7日程度で回復しますが、抗インフルエンザ薬を使用した場合は、投与後1〜3日程度で症状が経過します。そのため、インフルエンザの確定診断を受けた場合、抗インフルエンザ薬を投与することになります。ただし、発症後2日以上経過していると薬が効かないことがあります。

 

COVID-19

COVID-19は、2週間以内にCOVID-19に接触もしくはその流行地に行った場合に発症します。この2週間という時間の長さが厄介です。インフルエンザと比べて、接触者を追跡すると人との接触が多く、追跡が困難になります。

 

症状は、発熱、倦怠感、咳、咽頭痛などの比較的軽い症状で始まることが多く、風邪症状と感じることも多いです。その後、発症から1週間程度は発熱(特に高熱)や咳、強い倦怠感などが現れます。発熱が1週間程度続くときは要注意です。

 

また、味覚・嗅覚障害、息切れ、呼吸困難など症状を示すことがあり、これらの症状からCOVID-19を疑うことが多くあります。インフルエンザでもこれらの症状がでないとは限りませんが、COVID-19の特徴的な症状と考えても良さそうです。一方で鼻汁は少ない傾向にあるようです。

 

症状は、比較的長く続き、1週間くらい経過して大部分は治癒しますが、1〜2割が重症化します。特に糖尿病や高齢者などは重症化しやすいので注意が必要です。

 

上記の症状以外に、周辺の流行状況や患者との接触有無、行動履歴などから確認することも重要です。厚生労働省が公式提供しているアプリのCOCOAを活用し、感染防止に努めましょう。

 

COVID-19が疑われるとき

もし、COVID-19が疑われても、医療機関や救急外来を直接訪れないようにしましょう。医療機関側が感染対策をしていても、感染リスクがあります。
発熱などの症状がある場合は、まずかかりつけの医療機関に連絡して、判断を仰ぐようにします。かかりつけ医がない場合は、受診・相談センターへ相談するようにしましょう。

 

症状が出ても冷静に対応し、周辺への配慮をもって行動することが大切です。


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