浸煎薬の調剤料
浸煎薬の調剤料は、処方日数に関わらず1調剤につき190点を算定します。1回の処方せんでは3調剤までとなっており、4調剤以上は3調剤で算定します。
浸煎薬とは、生薬を保険薬局で浸煎して液剤にしたものをいいます。浸煎薬は腐敗しやすいので用時調整し、気密容器に保存して2日以内に投与するべきとされています。実際の調剤で浸煎薬が使用されることはすくなく、漢方エキス製剤が多く使用されている。
湯薬の調剤料
湯薬の調剤料は投与日数により点数が異なっており、以下のとおりになっています。湯薬は1回の処方せんで3調剤までとなっており、4調剤以上は3調剤で算定します。
1)7日分以下の場合 190点
2)8~28日分の場合
1~7日目 190点
8~28日目(1日分につき) 10点
3)29日分以上の場合 400点
例)14日分の場合
1~7日目 190点
8~14日目 7日分×10点=70点
合計 190点+70点=260点となります。
例)30日分の場合
一律 400点となります。
湯薬は、薬局において2種類以上の生薬(粗切、中切又は細切したもの)を混合調剤し、患者が服用するために煎じる量ごとに分包したものをいいます。
湯薬は服用した薬効成分だけではなく、煎じているときのにおいや苦味や渋みが治療効果をもたらすと考えられています。通常使用されている漢方エキス製剤よりも湯薬はこれらの効果が期待できるとして処方されています。