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週1回タイプのDPP-4阻害薬を飲み忘れた場合の対応方法

これまで骨粗鬆症治療薬などに使用されるビスフォスフォネート系薬剤は週に1回タイプもしくは月に1回服用で済むものが使用されています。糖尿病治療薬においても、週に1回投与タイプの注射薬がありましたが、経口薬も使用されるようになってきました。

 

オマリグリプチン(商品名:マリゼブ)は、2015年11月に発売された、週1回投与型のDPP-4阻害薬です。有効性は、国内臨床試験において服用開始から24週時のHbA1c値の変化量は-0.66%であり、1日1回投与のシタグリプチリン酸塩水和物(ジャヌビア、グラクティブ)の変化量は-0.65%と比較し、非劣性が認められました。

 

オマリグリプチンは最高血中濃度到達時間(Tmax)は1.5時間で、血中濃度半減期(t1/2)は82.5時間と長いことから週1回投与が可能となっています。

 

週1回服用タイプの同薬を連日投与した場合、低血糖症状などの副作用発現率については、薬物動態のシミュレーション結果と50mgの反復投与臨床試験の忍容性などから、連日投与した場合も大きな影響はないと判断されています。仮に2回分を誤って連日服用してしまったとしても危険性は小さいと予想されます。

 

そのためオマリグリプリンを飲み忘れた時は、気が付いた時点で1回分を服用し、次回分を予定通りに服用します。同日中に2回分を服用することのないよう注意する必要がありますが、もし1度に2回分を服用してしまった場合は、翌週の服用を中止し、2週間後に再開するようにします。

 

オマリグリプリン以外の週1回投与型のDPP-4阻害薬として、トレラグリプチンコハク酸塩(商品名:ザファテック)があります。同薬が週1回で済むのは、投与1週間後も血漿中DPP-4阻害薬が77.4%と高く維持されるためとされています。

 

海外臨床試験において、血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者が同薬100mgを12週間連日服用した場合の副作用は、プラセボ群と同程度だったと報告されています。

 

そのため、オマリグリプチンと同様にトレラグリプチンを飲み忘れた場合は、服用予定日の前日であっても、気付いた時点で1回分を服用します。ただし、2回分を同時服用してしまった場合は、翌週の服薬は予定通り服用しなければなりません。この点がオマリグリプチンと異なっています。

 

なお、毎日服用するDPP-4阻害薬については、いずれも気付いた時点で1回分を服用しますが、次に服用する時間が近い場合には飲まずに飛ばし、次の服用時間から1回分を服用するよう、添付文書などに記載されています。
2回分を一度に服用しないようにと強調されており、患者にしっかりと周知徹底することが重要となります。

 

 


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