サラゾスルファピリジン(商品名:アザルフィジンEN)
サラゾスルファピリジンは、DMARDsの中でもよく使われる薬剤の一つで、潰瘍性大腸炎の治療にも使用されることがあります。
免疫調節薬であり、T細胞やマクロファージなどを抑制し、抗炎症作用や炎症性サイトカイン抑制による抗リウマチ作用を示します。
また、細胞傷害をきたす活性酸素の除去などにも働くと考えられています。
本剤は中程度の作用をもち、重篤な副作用も少ないため、特に早期から中等症RAに適応があると考えられています。
胃腸障害が強いため腸溶錠となっています。
用法・用量
通常成人に1日1000㎎を朝夕食後の2回にわけて服用します。
日本でのRAに対する承認用量は1000㎎/日となっていますが、欧米での使用量に比べ少ないため、やや効果が弱い印象があります。
副作用
副作用として皮疹、胃腸障害、肝障害、血液障害、間質性肺炎、腎障害などが報告されています。
中毒性表皮壊死融解症やスティーブンス・ジョンソン症候群が報告されているため、皮疹には注意が必要です。
しかし、本剤は肝代謝であるため腎機能障害に使用しやすい薬剤でもあります。