抗RANKLモノクローナル抗体
抗RANKLモノクローナル抗体
破骨細胞分化促進因子であるRANKLを標的とするヒト化モノクローナル抗体である。RANKLとRANKの結合を阻害することで破骨細胞の成熟を阻害し、骨吸収を抑制する。
一般名
デノスマブ(ランマーク、プラリア)
作用機序
RANKLに特異的に結合・競合➡成熟破骨細胞の成熟阻害➡骨吸収↓➡骨密度↑・骨折↓
抗RANKLモノクローナル抗体は、破骨細胞分化促進因子であるRANKリガンド(RANKL)を阻害し、骨吸収を抑制する。
わが国では、2013年に承認されたプラリアが骨粗鬆症に適応がある。
低Ca血症、妊婦または妊娠の可能性のある患者には投与不可。
適応
骨粗鬆症
禁忌
低Ca血症、妊婦
副作用
低Ca血症、顎骨壊死・顎骨骨髄炎、高血圧、肝機能障害
注意
低Ca予防のため、ビタミンDとカルシウム製剤の経口補充を行う(高Caの場合を除く)
デノスマブは、骨粗鬆症の他、悪性腫瘍の骨転移や多発性骨髄腫などによる関連症状(疼痛、病的骨折など)の抑制にも使用される。
骨粗鬆症に対して使用される製剤はプラリア、悪性腫瘍の骨転移などに使用される製剤はランマークで、商品名・用法・用量が異なる。
プラリアは、骨粗鬆症に対して、60mgを6カ月に1回皮下注射する。