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血圧計の交換タイミング

高血圧治療において、自分の血圧がどのように変動しているのか、ある程度把握することは重要です。
血圧が高い状態が続くと心臓や血管に負担がかかり、その結果、動脈硬化が進み、脳卒中や心不全などの命に関わる疾患を引き起こすリスクが高くなります。

 

血圧は一般的には昼間は血圧は高く、夜は低くなりますが、測定する時の時間帯や状態により変化していきます。
血圧は自覚症状だけでは確実に把握できないため、血圧計で測定する必要があります。
血圧は1日の中でも変動し、季節などにも変動が左右されますので、家庭内での血圧測定を行っていくことは重要になります。

 

個人の状況により異なりますが、一般的に家庭血圧は135/85 mmHg未満を目標とします。また、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)、糖尿病、腎臓病を抱える方はさらに厳しく、125/75 mmHg未満を目標とすることもあります。

 

家庭での血圧を正しく把握するためには、家庭用血圧計を使って測定します。
家庭用血圧計は臨床性能試験を受けており、平均誤差が±5 mmHg以内となるように製造されています。そのため、メーカー間に大きな差はないと考えて良いのですが、どのメーカーの血圧を使用したとしても正しい方法を理解しないまま測定すると、誤った結果を見て不安になったり、治療方針に影響を与える場合があります。

 

家庭用血圧計の測定は、1日2回、起床時と就寝前の決まった時間帯に行います。
起床後は起きてから1時間以内かつ排尿後で服薬・食事前に測定します。就寝前は入浴後1時間以上空けて測定します。
いずれも1?2分安静にしてから測定します。

 

また、薄い着衣の場合は、その上にカフ(腕帯)を巻いても構いませんが、厚手の着衣は脱ぎ、手は浮かせずに肘を伸ばし、前のめりの姿勢にならないよう楽な姿勢で座ってから測定します。カフは心臓と同じ高さにして巻き、手のひらを上に向けます。

 

血圧は朝晩ともに原則2回ずつ測定し、その平均値をとります。1回目は緊張感などから高めになることが多くあります。連続して測定すると腕がうっ血することがあるので測定と測定の間は1分以上あけます。

 

家庭用血圧計は、メーカーや機種によって測定値に大きな誤差はないと考えられますが、血圧計本体やカフは耐用期間が決まっており、購入後の経過年数や使用頻度により測定値に差が出る可能性があります。

 

電子血圧計の添付文書には耐用期間は4年または1万回」、「5年もしくは3万回などと記載があり、機種によって耐用期間が異なります。耐用年数は4?5年ほどのものが多いようです。
カフの耐用期間は、1?2年程度と本体よりも短くなっています。また、破損や空気漏れが生じた場合には別売品の購入が必要となります。

 

メーカーごと、製品ごとの本体及びカフ耐用期間は、日本高血圧学会が公表している「血圧計の試験結果に関する集計」にまとめられていますので、参考にしましょう。


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