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風疹(rubella)

 風疹は、風疹ウイルスにより引き起こされ、発熱、発疹、リンパ節腫脹を3大症状とするウイルス性発疹症で、「三日ばしか」と言われることもあります。

 

飛沫感染接触感染によって感染し、14〜21日の潜伏期間の後に、発疹と発熱が同時に出現し、かゆみを伴った淡紅色の発疹が出現します。発疹は顔に出現し、次第に全身へと広がっていきます。眼の充血鼻炎症状を伴うこともあり、3日ほど経過すると色素沈着を残さず消えていきます。

 

通常は比較的軽い症状ですが、まれに血小板減少性紫斑病(1/3000〜5000人)、脳炎(1/4000〜6000人)を合併することがあります。けいれんを起こした場合は風疹脳炎が疑われますので、緊急入院させる必要があります。また、成人が罹患すると重篤な症状を起こしやすく、関節炎を伴うことがあります。(5〜30%)

 

妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、ウイルス感染が胎児に及び、白内障、先天性心疾患、難聴、精神発達遅滞などを呈する先天性風疹症候群(CRS)を発症する可能性があります。CRSは風疹に伴う大きな問題であり、妊婦の感染防止が重要となります。

 

女性は感染予防に必要な免疫を妊娠前に獲得しておくことが重要になります。

 

なお、風疹は第2種の学校感染症に定められており、発疹が消失するまでは学校・幼稚園などは出席停止となっています。

 

 

治療

 抗ウイルス薬はないため、対症療法が基本となります。発熱、関節炎などに対しては解熱鎮痛剤が用いられます。

 

風疹予防にワクチン接種が重要視されています。2006年からMR(麻疹・風疹)混合ワクチンが定期接種に導入され、1歳と小学校入学前1年間の幼児(6歳になる年度)の2回接種となりました。

 

風疹ワクチンは弱毒化された生ワクチンです。副反応としては発熱、発疹、リンパ腫脹を認めることがありますが、程度は軽度であることがほとんどで、頻度もまれです。

 

CRSは、妊娠初期〜中期に妊婦が風疹に罹患することにより危険性が上昇します。12週以内の感染の場合に危険性が高いですが、妊娠21週以降であればCRSのリスクは低いと考えられています。

 

妊娠可能な女性は、妊娠前に風疹の抗体価を確認し、抗体が十分でなければワクチン接種を検討しなければなりません。なお、MRワクチンは生ワクチンのため、接種後妊娠すると胎児に感染するリスクもないとは言い切れません。そのため、ワクチン接種後2ヶ月間は避妊が必要とされています。

 


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